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2006-05-04

『トニー滝谷』


■トニー滝谷 (2004年製作)
原作:村上春樹
脚本、監督:市川準
音楽:坂本龍一


【ストーリー】
美大で芸術を学んだトニー(イッセー尾形)は、デザイン会社
へ就職、その後独立してイラストレーターになり、自宅の
アトリエで仕事をこなすようになる。そんなトニーが一人の女性、
出版社編集部員・小沼英子(宮沢りえ)に恋をする。


【感想】
トニー滝谷は、少年時代から孤独な時間を過ごしていた。
楽団のトロンボーン奏者の父は海外に演奏に出かけ、
母親はトニーが生まれて3日後に亡くなった。


『一人でいること。特にさびしいとは思わなかった。』
トニー少年は一人で夕食を食べながらのシーンは
せつないものを感じました。


映画を見たというより、小説を読み聞かせて貰った感じです。
語り・西島英俊さんの感情を抑えた静かな語り口調で本編は進行。
時折、その語りを引き継ぐように登場人物が口にする。
台詞が耳に残るとてもいい演出だと思った。


ずっと孤独だった男が結婚し、孤独じゃなくなった。
逆に孤独になることをとても恐れる。
そして、妻が亡くなった後、再び彼に孤独が訪れる。
単純に、結婚前に戻っただけではない。
妻が世話していたサボテンに水やりをしながら、ふと手を止め
ソファーに腰掛けて静かに泣くシーンにオイラも泣きそうだった。


うーん、うまく感想かけないや。
とにかくこれまで見たこと無いとしか言いようがない。
台詞も少なく、小説を読んでるみたいで、
色々と想像しながら見てました。
最後のオチもはっきり描かれてないため想像がより広がります。
テーマが孤独なんですが、ほのぼの感もありでとてもいい映画でした。



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» NO.145「トニー滝谷」(日本/市川準監督) [サーカスな日々]
英語の字幕を見やりながら、 デラシネな孤独を思い遣った。 邦画を鑑賞するに際して、僕としては、初めてのちょっとした体験をした。この「トニー滝谷」という作品は、DVDで鑑賞したわけだが、英語の字幕というものを、体験してみたのだ。 理由は単純だ。1996年出版の「レキシントンの幽霊」所収の村上春樹の短編「トニー滝谷」が原作なわけだが、とても、淡々としたスケッチのような作品であり、小説中の会話も独白に近い。 この�... [続きを読む]

受信: 2006-05-05 09:07

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